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アカボシゴマダラHestina assimilis。茨城にて。

終令だろうか。エノキの若葉に似せた風貌をしており、その隠蔽能力の高さには恐れ入る。もともと国内では南の島にしかいなかったが、どこぞの阿呆が大陸産の亜種を勝手に本州へ放逐した。現在、関東一円においてすさまじい勢いで分布を拡大している。
つい最近、大陸産亜種は特定外来生物に指定されたため、その辺で見つけても生け捕りにできなくなった(罰則あり)。しかし、一般市民にそのことが周知されているとは到底思えず、これから夏の昆虫採集シーズンにかけて色々トラブルが起きると予想される。何せ、いま東京の街中などでは一番普通に見られるチョウの一つになってしまっているのだ。

虫そのものは、本当に綺麗なのだが。

3388.jpgオオミノガEumeta japonica。静岡にて。

チャミノガに比べれば断然見かける機会が少ないものの、一時期のような幻の趣は薄れてきたように思える。そろそろこれの成虫の姿を拝みたい。

3381.jpgルリタテハKaniska canace。茨城にて。

越冬明け個体が、アセビに来ていた。

3373.jpgトギレエダシャク。茨城にて。

先日、人生初のメスを拝んだ矢先、全然別の所でまた見つけることが出来た。先日の奴よりも全体的に褐色みが強い。こいつらのメスは、色彩や翅の発達度合いに相当な個体差があり、面白い。

それまで一切発見できなかった種類の虫が、何かのきっかけで一匹見つけた途端いくらでも見つかるようになる、といった現象にしばしば見舞われる。これを俗に「虫がデレる」という。実際は虫の側がこちらに対して態度を軟化させたのではなく、単に探し手たる人間の側がその種のいる環境を覚え、結果としてその環境にばかり目をやるようになるから必然的に見つかるようになるだけなのだが。

3363.jpgトギレエダシャクProtalcis concinnata。茨城にて。

先日メスがどこにもいねーと言った矢先、ひょんなことから遭遇する機会に恵まれた。切手のようなギザギザの小さな翅を持つ、とても可愛らしい生物。羽ばたくことは出来るし、頑張れば飛べそうだが飛べない。

冬尺シーズンの最後を飾る、イカす奴。