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ツマグロカマキリモドキClimaciella quadrituberculata。本州にて。
※現在、本種の属名はClimaciellaからAustroclimaciellaに変更されたようです。ご教示下さった方、ありがとうございます。

オオウラギンの草原で、オオウラギンを追っかけている時にたまたま見つけた。西日本に分布する珍種で、滅多に見られない。前々から見たかったものだが、こいつに出会うにはあと10年くらいは要すると思っていた。あまりの嬉しさに途中からオオウラギンなどどうでもよくなり、ただでさえ本数が少なく乗り過ごすと致命的なバスの時刻もそっちのけで撮影しまくった。
カマキリモドキの仲間は、どれも色彩が多少なりともハチじみたものになっているが、本種は日本産種としては究極にハチ擬態した部類に入る。色彩ばかりか、くびれた腰など体型までハチに似せているのだ。

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特に背面から見た時のハチさ加減は神がかっており、翅を半開きにすると、これがアシナガバチでなくて何なのだと誰もが思う。ただ惜しむらくは、こいつと似たサイズと色彩のアシナガバチは、日本の本土にはいないのである。てっきりオオカマキリモドキくらいでかいのかと思ったが、キカマキリよりもまだ小さいほどだった。たまたまそういう小さい個体だったのだろうか。
しかし、別に特定のモデルたる種のハチがいてそれに微に入り細に入り似せなくても、ぱっと見で「ハチだ!」と敵に思わせ萎縮させることさえ出来れば、それがこいつにとっての勝利なのだろう。

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これの幼虫期の生態は、今なお誰も解明できない。成虫は夏に突発的に発見されるが、どうも草原など比較的オープンな環境で見つかることが多いようだ。草原に存在する何かを利用して生きている可能性が高い。

2263.jpgコマダラウスバカゲロウDendroleon jesoensisの幼虫。長野にて。

すり鉢状の巣を作らないアリジゴクで、苔むした日陰の石垣ではおなじみ。一年中、さまざまな成長段階の個体が同所的に混在しているのを見る。体表面には地衣類がびっちり着いているが、自然に着いたのか自分で着けたのかは不明。

2262.jpgよほどここが越冬には居心地良いのだろうか。今回、一箇所にものすごい数が集中して着いているのを見た。フレーム外にもまだ多数いる。

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オオツノトンボProtidricerus japonicus。長野にて。

夜間灯火に来た。人工光源に飛来したこの虫の動きほど、ぎこちなく見苦しいものはない。周囲に全く街灯のない闇夜の中では、見惚れるほどに素晴らしい機動性をもって飛翔する。

♪生まれ来ることが罪ならば 

1516.jpgミズカゲロウSisyra nikkoana。北海道にて。

幼虫は水生。水質のよい深い湖に成育する、淡水海綿から汁を吸って成長する奇習で知られる。その生態の特殊さゆえ、全国的に見れば決して普通種の虫とは呼べない。他方、関西地方の市街地では最近になって、水質汚染に強い外来の淡水海綿が定着し、勢力を伸ばしている。それに伴い、そうした地域ではミズカゲロウも増えつつあるという。いいのか悪いのか。

水の澄んだ大きな池のほとりで見つけた。生まれて初めて見たが、すぐさまとんだ邪魔が入ったせいで飛んでしまい、一枚しか撮れなかった。
ミズカゲロウ、クサカゲロウがいるのに、ツキカゲロウはどうしていないのだろうか。

プチせんぶりシュー

1526.jpgセンブリ一種Sialis sp.。北海道にて。

幼虫は水棲で、成虫は水辺の草場上に見られる。日本には複数種いて、成虫の種同定は外見では不可能と言われる。植物にもセンブリという名前のものがあるが、名の由来は全く違う。

今年、ヤマトセンブリを見に行けば良かった。