2889.jpgイソシギActitis hypoleucos。福岡にて。

風のように素早い。

2888.jpgツグミTurdus eunomus。福岡にて。

狩るべきものを発見し、狙いを定める。

2904.jpgシロハラTurdus pallidus。福岡にて。

この鳥は冬に日本へやってくる。それは、夏に繁殖して過ごしている北の国が雪で閉ざされて暮らしにくくなるためである。繁殖のために日本に来るわけではないため、日本では番相手に聞かせる美しいさえずりを聞かせてくれず、だんまりを決め込んで過ごす。
しかし春になって再び北に帰る直前、気の早い個体はむこうでの繁殖に先駆けて、まだ日本にいるうちからさえずりの練習を始める。若干たどたどしいが、物凄く清らかで美しい声で歌うので驚かされる。

長篠に勝の徒

2886.jpgカササギPica pica。福岡にて。

別名カチガラス。最近、あらゆる局面で負け戦が多いので、あやかりに行った。

2881.jpgオオイタサンショウウオHynobius dunni。九州にて。

九州と四国のごく限られたエリアにのみ生息する。一度は見ておかねば一生悔いが残るから、見に行った。一応、現状では法的に問題ないエリアで撮影したのだが、それでも極力手でいじらないように撮影するのを心がけた。

近年、日本の小型山椒魚類は多くの種が絶滅の危機に瀕している関係上、ものすごいスピードで天然記念物やら種の保存法やら県、市町村レベルの条例で保護種指定されまくっている。こういう指定種になってしまうと、とっつらまえて持ち帰るのは当然のこと、撮影のために一時的に手づかみするのさえ違法となり、処罰対象になる(現状変更行為に該当するため)。
しかも、県や市町村レベルの条例だと、ある時突然指定種になったり、その事を行政が必ずしもきちんと周知努力しなかったりするため、野外で山椒魚と触れ合う時は知らないうちに違法行為を働く恐れを常に警戒しないとならない。迂闊に山椒魚を掴み上げて手に載せた様や、明らかに人の手で本来それがいるはずのない場所に置いて撮影したことがわかる写真をネット上に晒すと、後で密告されてとんでもない事になってしまうのだ。本当に世知辛い時代になった。
そこまで手づかみが憚られるほど、がんじがらめに法の網がかけられたはずの山椒魚も、その生息地を重機でぶっ潰して道路やらメガソーラーやらを作るのは事実上黙認されているのだから、なおさら世知辛い。

オオイタサンショウウオは元々九州でのみ見出されていた生物だったが、後になって豊後水道を挟んだ対岸の四国側にもいるのが判明した。メクラチビゴミムシも、九州の東海岸側と四国の西海岸側に、同種とは言わないまでも酷似した近縁種が分布する。こういう、羽もなく移動能力に乏しいはずの生物が海を隔てて九州と四国にしれっといる例は幾つかあり、大昔はこの二つのエリアが地続きだった事を物語っている。
メクラチビに傾倒し始めて以後、それまでさほど関心のなかった生物地理学に、だんだん興味が持てるようになってきた。