紅豚

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グロウワームの類。オッドなスペシメンの一人。

肉食性キノコバエ類の幼虫。洞窟の入り口近くの天井に、粘液をたたえた糸をいくつも下げて獲物を待ち伏せる。ニュージーランドなどの洞窟に住むグロウワームは発光するので有名だが、これは一切そういうことはしなかった。

光らねえグロウワームは、ただの蚊だ。

2226.jpgウデムシ。

洞窟内に生息するほか、ジャングルのいたるところでも夜間姿を見かける。体長2cm近くある大型の個体だが、これでもウデムシとしては超特大サイズというわけではない。ここの洞窟内にはかつて大型個体が多数生息していたらしい。今では物見遊山の観光客どもにより度重ねて採り尽くされてしまい、発見が困難になっている。
ウデムシは、1ミクロン程もカニムシらしくない外見なのに、別名カニムシモドキという。

2325.jpg洞窟の外で見たウデムシ。近寄る虫を瞬間的に捕らえ、八つ裂きにする。

フレンチギアナにて。

2275.jpg洞窟に見られた、よく分からない生き物。カマドウマじみているが、明らかに別分類群。夜間、ジャングルのあちこちでも似たものを見たため、真洞窟性の種かどうか不明。
そもそも、今や真洞窟性などという言葉も死語であろうが。

フレンチギアナにて。

粛鎖の岩塩坑~入口~

2259.jpg洞窟の入り口。

洞窟内部は湿度が恐ろしく高いせいで、カメラのレンズが曇ってしまう。というより、ここまでたどり着く前にカメラがしっとり湿ってしまうため、すでに入る前から曇っている。

洞口はかなり広さと高さがあるものの、奥行きがほとんどない。いや、本当は奥行きがかなりあるのだが、急激に幅が狭くなる上に恐ろしい数のコウモリが飛び交っており、物理的にそれ以上の侵入が困難になっている。
恐らく奥のコウモリがひしめくエリアまで行けば、グアノに珍しい甲虫がたかっていると思われる。今回は、身の安全を考慮して先へ行くのをやめておいた。南米において、丸腰でコウモリが高密度で生息する湿度の高い閉鎖空間に侵入すれば、どんな得体の知れない病気をもらうか分かったものではない。
それに、入り口の付近でもオッドなスペシメンは十分探せる。

オッドマックス 湿りのデスロード

2221.jpgフレンチギアナの宿舎の壁に張ってあった、周辺地域の見所の説明書き。なんと、洞窟があるという。

洞窟には多くのコウモリがいるほか、大型のウデムシ、さらに暗黒の洞窟生活に特化したストレンジでオッドなスペシメン野郎共がいるらしい。考えたら、海外で本格的な洞窟に入ったことがないため、これはぜひ行かねばならないということになった。

洞窟は、ジャングルの深いヤブをこぎながら30分以上歩いた先にある。常に雨で湿っているヤブをこぎながら進まねばならず、行けば絶対に全身ビシャビシャのずぶぬれになる。雨ばかりの場所なので、一度濡らした服は乾かない。少しでも荷物を軽くすべく、着替えを2着くらいしか持ってきてない身としては、濡れることが分かっているこの洞窟への行程は死道以外の何物でもない。
しかし、この洞窟の魔性、そしてオッドなスペシメン野郎共に取り憑かれてしまった俺は、一度ならず二度もこの死道を通って洞窟に足を運ぶこととなる。