FC2ブログ

3527.jpgここしばらく、追跡している対象。

一見どうということのない風貌の奴だが、こいつは大いなる謎を秘めている。普段は何もせずほっつき歩いているだけだが、ある生物が近くにいる時にのみ、とんでもない大立ち回りを演じるらしい。その瞬間をどうしても見届けてやりたいのだが、こいつの観察はとにかく運任せの偶然に依る他ないので、なかなかうまくいかない。
あれを見るには、こいつとあの生物が偶然同じ空間に居合わせることが必須条件なのだ。しかし、あの生物は明らかにこいつの存在を危険視しており、こいつが視界に入るとすぐにその場から逃走してしまう。どうしたらいいものか。

兵庫にて。

3528.jpgマツハバチ科の何か。兵庫にて。

触角がクシになっててカッコいい。海外にいる、ある種のオオハナノミを思わせる。

3489.jpgきれいなハバチ。ニホンチュウレンジか。

兵庫にて。

3486.jpgトモンハナバチAnthidium septemspinosum。兵庫にて。

涼しい地域ほど普通にいるイメージの種だが、関西では平地で見られる場所が結構ある。まだ夕方4時くらいなのに、もう就寝準備に入っていた。命短し働け夏蜂。

3496.jpgベッコウバチ(キバネオオベッコウ)Cyphononyx fulvognathus。大阪にて。

大型の徘徊性クモを狩る。たまたま目の前にコアシダカグモを運ぶ奴が現れたので、例によって挨拶代わりに半ヤラセで麻酔行動を再現させた。ベッコウの仲間は、どの種も毒針をクモの牙の生え際か、脚の付け根同士の間に打つ。

麻酔行動再現のためにハチから獲物を一時的に奪い取る際、なるだけ長い枝を使って巧みにクモを生きているが如く操らないと、ハチを騙せないばかりかハチの逆鱗に触れて逆襲される恐れがある。今回の個体もかなり気が立っており、下手するとヤバかった。「狩人蜂は直に手で握らなければ刺さない」は、大型ベッコウにだけは通用しないことを肝に銘じるべきだ。
もっともこの地球上で、あの地獄の電撃千枚通しを打ち込まれるリスクを負いつつ、道端で通行人らの衆人環視の下、わざわざベッコウバチが運ぶ最中のクモを横取り悦に浸るなどという、通報職質ものの変態がそうそう他に現れるとも思えないので、書くだけ無駄な情報である。

ベッコウクモb…知らん名だ。