3017.jpgオオフタオビドロバチの巣Anterhynchium flavomarginatum。茨城にて。

あらかじめ竹筒を仕込んで営巣を促していたもので、左が入口。最初ハキリバチが営巣しかけたが、後からドロバチが奪い取った形跡が見て取れる。内部は泥の壁により、いくつもの部屋に仕切られている。

3018.jpg部屋には無数のガの幼虫が麻酔された状態で閉じこめられており、蛹化間近の大きなハチの幼虫が収まっていた。各々の部屋は、すでに他の寄生バチだかバエに乗っ取られていたが、多分宿主の幼虫が逃げ切って先に蛹化する。

追伸・この一週間後、2匹のドロバチ幼虫が蛹化。2匹のヤドリニクバエが羽化。

2998.jpgモンキジガバチSceliphron deforme。茨城にて。

湿った水辺に降り立ち、泥を必死でかき集める。これをここから遠くないどこかへ持っていき、タコ壷状の巣を作る材料にする。巣の中には、毒バリで麻痺させたクモを詰め込み、自分の卵と共に封印する。

2999.jpg適当な大きさの泥を囓り取ると、その場でほんの数秒ビリビリ細かく震動する仕草をしてから飛び立つ。このビリビリの時、高速で顎を使って泥を噛みほぐし、目の粗い砂利などの不純物を選り分けてはじき飛ばしている。そのため、ゴツゴツした見た目だった泥の固まりが、みるみるうちに滑らかでつややかに変わっていく。手品でも見せられている気分。

2995.jpg神社の社で見た微小なアナバチ。ヒメアナバチ(ニテラ)か。

静岡にて。

2988.jpgハリブトシリアゲアリCrematogaster matsumurai。都内にて。

樹幹のある箇所に、何やら複数匹が群がっているので何かと思えば、瀕死の仲間に群がっていただけだった。最近、海外のアリで傷ついた自分の仲間を助ける行動が論文で報じられたが、今回の場合は別に助けているわけではない。
死にかけの個体は、なんらかの要因で体を圧迫されて潰れかけている。それを周りの仲間が単に餌として認識し、寄ってたかって染み出たその体液を舐めとっているだけ。

死にかけの個体が悶絶して口から液状の餌をたまたま吐き出しており、それを周りの個体が舐めていた。アリは圧死しかけると、周りに仲間がいるいないに関わらず口から餌を吐くことが多い。たまたまそこを通りかかったアリが、単に目の前に餌があるのでそれを回収しているというだけの絵である。
でも、この写真を「瀕死のアリが仲間に大切な餌を託している。小さな昆虫でさえ愛で支え合うのに、人間ときたら云々」みたいなキャプションと一緒にツイッタやらに流せば、みんな騙されて感動するのだろう。

2993.jpgクリタマバチDryocosmus kuriphilus。静岡にて。

クリの大害虫で、戦時中に中国あたりから来たといわれている。葉柄の付け根あたりに、膨らみを作ってそこにいる。害虫とはいえ、個人的にはなぜかあまり見かけたことがなくて希少なイメージ。

2994.jpgこういう害虫の写真というのは多くの人間が閲覧する機会が多く、資料的価値がかなり高い。そのため、無防備に害虫の写真をネット上に泳がせておくと、しばしば無断でまとめサイトみたいな悪質剽窃サイトやらに(場合によってはそこそこちゃんとした情報系ホームページにさえ)パクられる。
最近、国内に侵入したファイヤーアントが騒ぎになっている関係か、俺が昔アップしたアリの写真も勝手に某所で使われていることに気づいた。あれの正式な使用許可は一箇所にしか出してないのだが。画像にロゴがバッチリ写っている写真まで、権利者に何の断りもなく転載できる神経には恐れ入る。