2884.jpgオオヤドリカニムシMegachernes ryugadensis。九州にて。

コウモリが多数住む洞窟内で、クソの山に埋もれた木っ端の裏に大量に取り付いていた。地中に住む小型哺乳類の体に便乗することで知られる。コウモリにも間違いなく付くはずだが、実例を聞かない。
日本土壌動物検索図鑑によれば、オオヤドリカニムシは北海道から本州までの分布となっているが、九州と四国にも明らかにいる。だいたい種小名は四国の龍河洞にちなんでいるのではなかろうか。九州四国のは別種にでもなったのか。

2782.jpgアキヤマアカザトウムシIdzubius akiyamae。浦の星ナントカ学園を望む山にて。

石を裏返すとよく見つかるが、それらは例外なく地蔵のように動かない姿ばかり。本来どのような振る舞いをしているのか知らない。

2784.jpgアカツノカニムシPararoncus japonicus。浦の星ナントカ学園を臨む山にて。

各地の石下に珍しくない。どういうわけか冬しか見かけない。

2743.jpgウンゼンホラヒメグモNesticus yaginumai

長崎に固有の地下性生物で、長崎に分布する唯一の大形ホラヒメグモ。県内のごく限られたエリアにのみ見られるが、産地の一つたる某洞窟は、内部の過剰な観光整備により生息状況が芳しくない。

長崎県レッドデータ掲載種。

2729.jpgシロオビトリノフンダマシCyrtarachne nagasakiensisの網。山口にて。

夜行性で、夜のみ網を張る。基本的に網は一般的なクモの巣のように丸い形だが、横糸の本数が恐ろしく少ない。すなわち、横糸同士の間隔が離れており、目のやたら粗い作りをしている。そのため、獲物は「網」にかかるのではなく「糸」にかかって捕らえられる。この類のクモの網には、主として蛾がかかる事が多いらしい。

かつてトリノフンダマシは、網を張らないと言われていた。深夜になってからでないと網を張らないため、造網習性が明らかになるのが遅れたという内容の話を、昔どこかで読んだと覚えている。
俺にはその話がどうにも腑に落ちない。夜行性のクモなどいくらでもいるのだから、クモを専門とするフィールドワーカーならば深夜クモを探して徘徊する者くらい古くからいたはずだ。そんなに近代になってからようやくその程度のことが判明したというのが、信じがたい。なお、上の写真が撮影されたのはせいぜい夜9時前後である。